認知症予防は「軽度認知障害」(MCI)の早期発見と生活スタイル改善
11月10日(金)、午後8時〜午後8時45分、NHK Eテレ「あしたも晴れ!人生レシピ」では、「今から始める!認知症予防」が放送されました。
この放送を見て、認知症の予備軍である、「軽度認知障害」(MCI)を早期発見し、認知症の予防対策をすることがいかに大事か改めて分かりました。
なお、「軽度認知障害」は、記憶力や注意力などの認知機能は低下しているが、日常生活には大きな支障が出ていない、認知症と正常の中間の状態です。
「軽度認知障害」をそのまま放置しておくと、約5年後には認知症になってしまう可能性があるそうです。番組で紹介されていた、下記セルフチェックで自己診断し、早期発見したら良いですね。
「軽度認知障害」を早期発見したら、その後は、「軽度認知障害」を改善するための方法を実施する。そのため、①少し早く歩くウォーキングなどの運動、②脳を刺激する活動、③十分な睡眠、④バランスを取った食事、⑤社会的な交流などが良さそうです。
■軽度認知障害セルフチェック
11月10日(金)放映のNHK Eテレ「あしたも晴れ!人生レシピ」で紹介されていた「軽度認知障害セルフチェック」を以下に紹介します。
下記項目を確認し、4つ以上該当すると軽度認知障害の疑いがあるそうです。軽度認知障害が疑われたら、「もの忘れ外来」で診察されると良いそうです
①この頃、もの忘れがひどいと思う。他の人からもひどいと言われる。
②頻繁に、もの忘れや探し物をする。
③何かしようと思っても何をしようとしたのかすぐに忘れてします。
④最近、おっくうで何事もやる気が起きない。
⑤覚えていたはずの漢字が書けないことがよくある。
⑥今日が何日だったかよく忘れる。
⑦家電製品やスイッチの操作にまごつくことが多い。
⑧会話で言葉がすらすら出てこないことが多い。
⑨字を読むことが面倒で、新聞や本を読まなくなった。
(注)①については、特に、他の人から、最近ひどいと言われると注意。
(注)⑦については、これまで使っていた家電製品などの操作に、まごつく場合。
■軽度認知障害の改善方法
11月10日(金)放映のNHK Eテレ「あしたも晴れ!人生レシピ」で紹介されていた「軽度認知障害」の改善方法を以下に紹介します。下記7つの習慣を見直すことが、改善に繋がるそうです。
①運動(散歩などの有酸素運動は血流を促進し、脳の機能が向上。歩く際は、できるだけ早く歩くと効果的)
②料理(複数のメニューを同時に作ることが、認知機能の低下を食い止める効果)
③歯を大切にする(自分の歯で噛むことが脳への刺激に繋がる)
④楽器の演奏(記憶力や注意力を改善でき、新しい挑戦も脳の活性化)
⑤絵画(発想力や集中力が鍛えられ、脳が活性化)
⑥脳のトレーニング(集中力を高めるゲームなどを行うことで、脳を活性化)
⑦睡眠(睡眠は、脳の機能を回復させるための重要な役割)
■認知症を予防するための生活スタイル
下記情報によると、日本の国立長寿医療研究センターの研究で、、「軽度認知障害」(MCI)と診断された住民を4年間追跡調査したところ、14%が認知症に進んだ一方、46%は正常に戻ったとの結果になったそうです。
認知症の3分の1は予防できる 予防するための4つの生活スタイル
| 最近の関連情報・ニュース | 一般社団法人 日本生活習慣病予防協会
http://www.seikatsusyukanbyo.com/calendar/2017/009420.php
上記の記事で、認知症を予防するための生活スタイルが紹介されていました。
《認知症を予防するための4つの生活スタイル》
①社会的な交流を保つ
社会生活の場で他人との交流、集団に参加していくことで、神経細胞ネットワークを強化できると考えられている。
②脳を刺激する活動を行う
クロスワードパズル、カードゲーム、コンピュータゲーム、芸術品や工芸品の制作、講演の聴講、グループ討論、音楽の鑑賞などには、アルツハイマー病に対する保護効果。
③運動をする
運動や身体活動は、その種類や強度に応じて、アルツハイマー病の発症リスクを最大で65%まで軽減するのに役立つ。
④栄養バランスの良い食事
バランスのとれた健康的な食生活によって、アルツハイマー病の30%を予防できるという報告がある。新鮮な果物や野菜、精製されていない全粒穀物、脂肪分の少ない良質なタンパク質を摂り、ファストフードや加工食品を減らすことが必要。